
読書障害(ディスレクシア)の方に限らず、似た特徴を持つ多くの人にも共通する体験です。
とくに「最初の3分で混乱が起こる」「知らない用語で脳がブロックする」「眠気や興味喪失」という流れには、明確な脳のメカニズムが関係しています。
🧠【メカニズムと理由】
① はじめの3分で混乱が起こる
原因:
- *ワーキングメモリ(作業記憶)**の容量が限られている
- 新しい文章構造・文法・情報量が多いと、一気にオーバーフロー
- 読む速度が遅くなるため、文章の全体構造を把握する前に「断片的な混乱」が起きる
メカニズム:
- 読書障害の人は「文字 → 音 → 意味」への変換がスムーズに行えない
- そのため「理解が遅れる → 焦る → 脳内ストレス → 認知負荷UP」という悪循環が数分で発生
② 知らない用語が出ると「脳がブロック」する
原因:
- 新しい単語が意味と結びつかないと「不明確な状態」に不安が生まれる
- それが**扁桃体(アラームセンター)**を刺激して、「危険/やめよう」という信号が出る
メカニズム:
- 扁桃体は「恐れ」や「不安」を司る原始的な脳部位
- 理解不能な単語が出ると → 扁桃体が警戒 → 前頭前野の思考が一時停止