Ｇoogleの社員が考えた企画会議的プロトタイプ

「最速仕事術」として活用できる “スプリント” の考え方について、整理してお伝えします。

1週間のスプリントテンプレート.png

1. 誰が作ったか

“スプリント（Sprint）”という言葉を使った枠組みが特に定義されているのは、Scrumというアジャイル開発手法の「スプリント（Sprint）」です。Scrum は Jeff Sutherland と Ken Schwaber によって整備されました。
また、製品・サービス開発・アイデア検証を “１週間” 程度で回す手法として、GV (Google Ventures) が採用・普及した「デザインスプリント（Design Sprint）」があります。これは Jake Knapp が Google 内で構築し、Google Ventures で広まりました。 (thesprintbook.com)
つまり、「スプリント」という言葉には２つの文脈があります：

① Scrumの繰り返しサイクル（例：２週間～４週間）

② デザインスプリントのような短期集中型（例：５日間）
本稿では「いかにして仕事を最速・効率的に回すか（合理的な仕事術）」という観点から、後者の「短期スプリント（１週間程度）」を中心にお話します。

スプリントは「一定の期間（タイムボックス）を設け、その中で目的を定めて集中して活動し、明確な成果（アウトプット）を出す」ための手法です。

例えば、デザインスプリントでは「１週間でアイデアを出し、プロトタイプをつくり、顧客／ユーザーにテストしてフィードバックを得る」ことを目的とします。 (GV)

時間制限（Time-box）：期間を固定することで「完璧を目指してダラダラする」ことを防ぎ、意思決定を早めます。
明確な目的・焦点：何を“決める／達成する”のかを明らかにし、それに対してチームが集中します。
インクリメンタル／反復型の働き方：大きな仕事を一気に終わらせるのではなく、スプリントで成果を出し、次に繋げる。この「やってみて振り返る」サイクルが合理性を担保します。